雪が降った翌日のスリップ事故

茨城県に住んでいたころ公共交通機関がとても不便でした。車は一家に一台ではなく、一人一台持っていました。私も専用の軽自動車を所有していて、通勤に利用していました。

ある年の冬の雪が降った翌日、チェーンがなかったので仕事に行けるかなと窓から外をのぞいてみました。幸い大雪ではなく、大通りは通行量も多くほとんど雪が解けていたので、仕事に行くことにしました。大通りは問題なく走行していたのですが、近道をしようと通行量の少ない裏道に入ってしまったのが失敗でした。

雪が残っていたので、スピードは落としてトロトロ進んでいたのですが、ビルの陰にあったため全く日が当たらず、氷の塊になっていた雪の表面にタイヤを取られ、見事にスリップ。一回転、横滑りして、縁石に乗り上げて止まりました。車の頭を歩道に突き出し、お尻を車道に突き出した形でです。

何が起こったのか一瞬わからずしばらく車の中で呆然としていましたが、音を聞きつけてビルから出てきたおばさまに声をかけられ、やっと状況を把握することができました。当時はまだ携帯電話もなく、おばさまの好意でビル内の電話をお借りしてJAFを呼び、職場にも連絡できました。雪の日の翌日でJAF依頼が立て込んでおり、時間がかかりますと言われましたが、最初に言われた時間よりも早く来てくれました。

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本当に幸いだったのは歩行者や他の車を巻き込まずに済んだことです。私自身も無傷でした。落ち着いてよく見たら、私がスリップした現場から少し前でも同じような状態の車が止まっており、警察が来ていました。

ここまでだったら私は良かったで終わるのですが、車道に突き出して止まっていた私の車のお尻に同じようにスリップしたお姉さんの車が突っ込んできて、双方の車がクラッシュ。運が良いのか悪いのか、まだ残っていた警察官が駆け付けてくれ、そのまま現場検証となりました。私が呼んだJAFの方も車を縁石から降ろすだけの作業だと聞いて来たのに、自走できなくなった車を工場に運ぶことに。突っ込んでしまったお姉さんは色々言い訳をしていましたが、目の前で見ていた警官に怒られていました。

もう一つ幸いだったのは、声をかけてくれたおばさまと一緒に私がビル内にいたことです。寒いからといって車の中にいたならば無傷で済んだかどうか怪しいです。結局私の車は廃車になってしまったので。この後、お姉さんが事故解決の話し合いを保険会社に丸投げしたため、かなりもめることになりましたが、私が誰かに対して加害者になることはなく、健康を害することもなかったので、本当に幸運でした。そして声をかけてくれたおばさまにも本当に感謝です。

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