美味しんぼの魅力

私の家には、父親が全て集めた美味しんぼの全巻セットがあります、今では毎日時間があれば勝手に父親の美味しんぼを読み漁り物凄い量の食べ物の知識がつきまでになってしまいました。

そのキッカケにもなった出来事が幼少期にありました、生まれつき人より舌が超えている私は、結構グルメ通で幼少期から贅沢三昧の日々を繰り返しておりました。なので小学校、中学校の給食も味の分からないクラスメートよりも敏感に分かってしまい不味くて不味くて仕方なく高い給食費を払っているにも関わらず殆ど残す日々が続いておりました。

そんな私を気遣ってか、このまま美味しい物に出会わなければ、この子は物凄く偏食体質になり若いうちから身体を壊してしまうっと一抹の不安を抱いた父親が、とある日の夜、私を部屋へ招き入れました。最初は何時ものように「不味くたって食べれるものはシッカリと食べなくちゃ駄目だ!高い給食費を支払っているんだから!」とまたお説教をされるかと嫌々父親の前に座りましたが、この日は違いました。私の目の前にとある漫画を一冊ポンっと置いたのです。

その意味が全く分からなかった私は「一体何の真似?」と言いましたが「いいからこれを読んでみろ、ようやくお前にも渡す時が来たんだ」と意味深な言葉を言われ手に取って見ました、タイトルは美味しんぼ、名前からして食べ物関係の漫画なんだろうなっと少々この漫画に興味を抱き、パラパラっと早読みで見てみた所、言葉では表現出来ない程に面白い!っと素直に心の底から思いました。

今時の薄っぺらい料理関係の知識を並べただけの漫画ではなく、何より一つ一つの言葉に魂が入っており、衣食住の内容の筋書きもシッカリ出来ていたのです。そして何より私を惹きつけてこの漫画から離さなかったのが言うまでもなく料理に関する知識、説明、自然と料理の成り立ち!

今の料理界では、お客よりも店内の回転を重要視し、お客自体、少々手抜きしても味が落ちてるなんて分からないだろうと見下し、洋菓子店で出すショートケーキも苺の下手を取らず、水洗いも適当なままでショートケーキの上に飾り出す、衛生面も最悪、対応も最低レベル、そしてお寿司屋では、落ちたマグロを賄いに渡し、裏でそれを一緒に落ちていないマグロと合わせて出す、お客が「そのマグロまさか落ちてない奴と一緒に出してないよね?」「勿論です!」と言いながらも実は出している。本当に全てのキャラクターの動かし方、世界観の作り込み、台詞回しの尋常じゃない程の上手さ全てどの漫画よりも群を抜いて素晴らしいと私は思っています。これほど感動した漫画は早々ありません。

料理と人の成り立ち、自然環境と大自然の恵みで作られた食物達との関係性、そして魅了される料理の数々、自分の手で生み出したくなる美味しんぼの料理達!大変勉強にもなるし、芸術と言う名の料理に感無量になるばかりです!料理に興味ある方、ない方も是非この美味しんぼを読んでみてみて下さい。この素晴らしい物語をご自身の頭で、ご堪能してみて下さい。